奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
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緑青の風景。
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    久しぶりに、ほんと久しぶりに京都での展覧会です。

    同世代で尊敬する陶芸家、辻村唯さんとの二人展です。

    彼のお猪口の風景を眺めながらいつも晩酌するも、実はまだ本人と会ったことはない。

    初日の夕方にはギャラリーにいれそうです。

     

     

     

    今秋、イムラアートギャラリーでは、日本画家・三瀬夏之介と、陶芸家・辻村唯の二人展を開催するはこびとなりました。

    奈良に生まれた二人の同世代の作家は、絵画とやきものというそれぞれの分野において、自然が作り出す偶然性の芸術を作品の上に描き出しています。

     

    三瀬夏之介は日本画の素材を用いることに徹して日本の風土を描き、その模糊としたダイナミックな構図のなかに、自身の記憶や現代的なモチーフを緻密に描き出します。「作品はいつか土に還ると思って制作しています」−そう語る三瀬は、例えば銅粉を混ぜたメディウムを用いて、作品を土に埋めて腐食させることで、絵画の中で緑青(ろくしょう)を生じさせ、まるで釉薬のような艶と色彩を作り出しています。

     

    いっぽう辻村唯は、やきものの制作において一貫して「自然釉」と呼ばれる天然の釉を用いています。これは窯の中で起こる灰と土の化学反応から生まれ、表面に付着した灰やガラス質の緑青の釉により、人の手では作り出せない景色が描き出されています。窯から取り出されたばかりの溶けるような器体をした作品群は、彫刻作品然として、まるで生き物のような生命力を湛えています。

     

    三瀬夏之介にとって作品とは、自然と人の「間」に位置するものであると言います。辻村唯にとって、やきものの制作とは、器形を作り上げたあとは、土と炎による自然の仕上がりをじっと「待つ」ことでもあります。作品の媒体は異なっていても、二人の姿勢には通底するものがあります。

     

    本展で発表する三瀬の新作は今秋10月の大原美術館 有鄰荘での個展への出品作品であり、江戸時代の山水画家・浦上玉堂にオマージュが捧げられています。

     

    二人の作家による、自然に対する飽くなき挑戦をぜひご覧ください。

     

    期間: 2018.11.10 (Sat.) - 11.30 (Fri.) (Closed on Mondays, Sundays and National Holidays)
    日時: 12:00-18:00
    会場: imura art gallery Kyoto

     

     

     

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