奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
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ここ最近。
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    「ジパング展」以来お付き合いのある八戸市美術館とのお仕事で青森に行ってきました。
    有形文化財、更上閣で観るお庭えんぶりは甘酒とせんべい汁の振る舞いもあり、だんな様気分を味わえる。
    方言や祭りの背景の説明が素晴らしく、途中に挟まれる祝福芸の子供たちがかわいい。
    ショーアップに関しては賛否あると思いますが、まずは途絶えることなく、続けること。



    夜には鮫地区での神楽の練習を見学させてもらう。昨年見た先祖供養のため墓前で舞う黒獅子には心打たれた。
    机で勉強をする男子中学生、部屋の片隅でキャッキャと騒ぐ女の子が、自身の演目になった瞬間に姿が変わる。
    小さな地域の小さな公民館で、夜な夜な世代を超えて受け継がれる神への奉納に価値観の変わるほどの衝撃を受けた。


    恋しさに恋しき人の墓見れば  涙で書いた石の塔婆よ
    恋しさに我が古里を来で見れば  変わらぬものは森と林よ
    恋しさに恋しき人を来て見れば  見るよりはやくしぼる袖かな


    練習後には地域の方々との飲み会に突入。タコの刺身にイカの塩辛がうまい。
    現代における芸能の意味を考えさせられる一日となった。



    楽しみにしていた、国際芸術センター青森で開催されている青森市所蔵作品展「歴史の構築は無名のものたちの記憶に捧げられる」にも行ってきた。ディレクターの藤井光さんとは市民との8mmフィルム上映会の時にお話しした。
    さすが映画監督だけあって、所蔵品を使用しながらもかなりバイアスのかかった長編演劇を観ているような感覚に引き込まれる。
    ものを作るのではなく、できごとに移行するのでもなく、現代アートの一断面はこのように、アーティストが記憶材を使って、まるで指揮者のように新たな物語を紡ぐような方向になると思う。そしてそれは僕がこれからやりたいこととも重なる。



    今回の旅には山伏の坂本大三郎くんも同行してくれた。
    彼の知識と経験から生まれる言葉が今回の旅を豊かなものにしてくれた。数年後にみんなの度肝を抜くような展覧会を一緒につくりあげるつもり。





    旅から戻るとすぐに東北芸術工科大学卒業・修了制作展東京展!
    青森でのゆったりとした時間の流れとのギャップにクラクラする。
    さらには大学院の田中望と久松知子の展覧会もあり!

    田中望「潮つ路」@横浜美術館アートギャラリー
    2月7日〜3月1日

    久松知子「第18回岡本太郎現代芸術賞」@川崎市岡本太郎美術館
    2月3日〜4月12日


     
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