奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
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皐月。
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    気づけばもう5月。ここから10月まで一気に走り抜ける!

    東京では京都造形芸術大学日本画専攻の選抜展の公開講評に行ってきた。
    しかし作品初見で話すことの難しいことよ。
    できるだけ情を廃し、現在の課題として眺め、言葉を選んだつもり。
    夜の飲み会では、僕の勤務先と姉妹校ながら、その意識の志向の違いが興味深かった。



    東京では福音館書店のインタビューを受ける。僕が選んだ絵本は「ふしぎなたけのこ」と「三びきのやぎのがらがらどん」の二冊。小さな頃、何度も読み返し大きな影響を受けた。
    今読み返してみると、「ふしぎなたけのこ」は山と海という違った価値観の橋渡しを、無垢なたろという存在や、たけのこという怪物が担っていて、世界観の拡張感覚は今美術に僕が求めているものと同じ。
    またカラー、モノクロというページリズムや、余白の使い方と、大和絵的な色の塗り込みに運筆が絵画的にも美しい。

    対照的に「三びきのやぎのがらがらどん」は自然の厳しいノルウェー民話だからか、欧米の自然への考え方の反映か、あまりにマッチョなクライマックスに驚く。
    思えば橋の下のトロルが恐すぎて、ストーリー展開はすっかり忘れていたな。トロルのことをがらがらどんだと思っていたことに今回気づいた。

    話しながら、大学1年生の夏、バイクツーリングで訪れた軽井沢で観た絵本展に影響を受けて、絵本作家になりたいと思っていたことを思い出した。いつか絵本のお仕事もしてみたいな。



    家の近くでは大学院のゼミ生が個展をひらいていた。
    中古レコードにCD、コーヒーやビールを飲みながら絵を眺められる空間に、奈良時代に運営に関わっていた浮遊代理店を思い出した。
    もっと気軽な感じで、自身の住む町で展覧会をひらくといい。作品も売れていたし、がんばって作ったリーフレットはかわいかった。
     


    大学では山形ビエンナーレとやなぎみわさんとのプロジェクトがスタートしている。
    一度は大雪のため断念した、やなぎみわさんの来山がついに実現。
    講義では、卒業して作品が作れなかった時代から、初めて作品が売れた頃の話、ファイバーアートから写真、演劇へという変遷を詳しく語っていただいた。
    現在の興味から歴史を深く読み込み、壮大なイマジネーションを練り上げながら、それを現実に落とし込むバイタリティー、さらに多くの人で作り上げるために発生するブレを、作品の深みに落とし込む度量。もう感服いたしました!
    息の長いプロジェクトになりそうなので、共に走れることがとてもうれしいのです。
    | natsunosuke | 芸工大 | 21:09 | - | - | - | - |
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