奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
ゲルニカ。
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    フィレンツェからヴェネツィアに入る。
    この時期は夜9時くらいまで明るい。こんな国に生まれたら夜の遊び方がうまくなるだろね。バカンスシーズンも重なってヴェニスは大にぎわい。

    サンマルコ広場ではハトへの餌やりが禁止。罰金もあるようで監視員がウロウロ。
    こちらも建造物を守るということがあるようだけどモヤモヤ。



    ヴェネツィアを経由し、イベリア航空にてバルセロナへ。
    初めてのスペイン。まずはその湿気を含んだ暑さにやられる。クーラーも最低限。けど身体はどんどん動くようになり、日本は街を冷やし過ぎてるんだなと思う。

    ユーロ危機によるデモなどもあったようだけど街は落ち着いているように見えた。
    人も優しく、パエリア、ピンチョスなど、食も日本人の好みに合う。今度海外に住む機会があればスペインがいいな。

    バルセロナ滞在中はガウディーの建築物を巡った。




    バルセロナからマドリードまではスペイン高速鉄道AVEでの移動。
    車窓の旅を楽しみにしていたものの、窓の外はカサカサに乾いた風景。
    広い国土の中、気候風土の違いにより都市の形成の違いを感じる。



    そしてついにこの旅の最終目的であるゲルニカとの対面!

    まずはその大きさと物質感に驚く。
    けっして権威的な大きさではなく、何か寄りかかれるような安心感を感じる母的な大きさ。
    絵に高さがあるので見上げる。絵に横幅があるのでみんなで同時に眺められる壁画のイメージ。
    意外に荒々しいマチエールや絵具の飛沫などの物質感が描かれる図像とぶつかりあい、その図像も二次元的なものと三次元的なものがぶつかり合っている。

    スペイン内戦中のゲルニカ空爆のことや、それに対するピカソのスタンスなどは知ってはいたけど、そういった個別の事件に対する告発のようなものではなく、もっと抽象度の上がったイメージ。意味を汲み取ろうとすればするほどそのイメージは多面性を見せ、収斂されることを拒む。

    そして内容とは関係のない、白と黒による絵画としてのコンポジションの強度。
    まるで尾形光琳の「紅白梅図屏風」を観たときのような、時間、場所を超えた真空の厳しさを感じました。



    次回作について思考を巡らせながら日本に戻ると瑞々しい緑がまぶしい。

    何かこの国で感じる同調圧力のようなものに縛られることなく、ほっておいてもどんどん植物の育つこの土地でできることがある、そんな旅でした。

    JUGEMテーマ:ヨーロッパ
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