奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
でんでらでん。
0

    怒濤の展示ツアーから戻ってきました。

    途中、携帯を水没させるというアクシデントのためすべての画像は水の泡です。

    各所にもご迷惑をおかけしました。丁寧に生きねば。

    まずは金沢行き。

    金沢21世紀美術館のコレクションとなった縦7m横10mの「日本の絵〜執拗低音〜」を天井高18mの白い箱に吊るという、これまでにないビックスケールのチャレンジでした。二日半やりきって、最後は分刻みでタクシーに乗り込みサンダーバードに飛び乗りました。

    これまででのベストアクトだと思ってます。コレクション展ですが、震災以降の未来を考えるという熱い学芸員さんの思いの入った展示です。なんと半年ほども吊り下がっているのでぜひ現場の空気感の中で見ていただきたいです。

    「コレクション展2 歴史、再生、そして未来」

    @金沢21世紀美術館

    2015年11月28日(土)〜2016年5月8日(日)

    https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1729





     

    続いて奈良へ。

    奈良県大芸術祭のシンポジウムでは、まずTEDのような奈良へのプレゼンでスタート!大型作品を緞帳のように吊り下げる演出などもあり楽しく進む。

    ただ後半のトークセッションでテンションの高いレナードさん、平田さんに挟まれながら、徐々に奈良に対する卑屈な感情が生まれたのが発見だった。

    もう外部から目線で奈良を捉え語れていると思っていた東北生活7年目だったけど、東北の人から僕はあのうように見えているのかもしれない。




     

    そして東京へ。

    2tトラックでの輸送を予定していたものの、まったく入りきらず、結局2tを2台という夜逃げのような馬鹿げた搬入作業に。まったく愚かな僕たちだけど、ここまでしなくちゃ伝わらないものもある。やるんだよ!

    多くの方々の迅速な助けにより、4トンの作品に資料にガラクタに家具などが東京に運び込まれた。

    「東北画は可能か?」の展示の前にはしっかりと村上隆さんの個展を拝見して胸に刻んでおく。


     

    まずは東京都美術館の展示作業。

    こちらは公立館ということで展示時間との戦いだった。各パートにリーダーと臨機応変に動けるメンバーを配し、昼ご飯を取る時間も惜しんで一気に形にする。お昼過ぎあたりかな、まるでスラムのように散らかる会場を見渡して「あぁ、これは無理だ…」と心が折れそうになったけど、ここからミラクルに展示が仕上がっていった。キュレター2人とマケットを眺め続け、会場イメージをふくらませ続けていたのがよかったんだと思う。

    誰一人欠けていても実現しなかったあの熱気が会場に秘められています。

    休む間もなく次の日は天王洲のT-Art Galleryへ。

    疲れの出ているメンバーたちでしたが、こちらには展示テクニカルスタッフ二人が張り付いてくれていてさすがの手際でした。T-Art Galleryには様々な面で応援していただいています。

    両会場は補完的な関係になっているのであわせてぜひご覧ください。小作品の販売もおこなっています!


    東京都美術館の会場には必ずメンバーが受付にいます。お気軽にお話しかけください。
    また完成したアーカイブブックも、熱い希望者には無料配布していますので、こちらも受付にお声がけください。

    初日の観客が入る前、ひとりハンドアウト資料を片手に会場を一巡りしました。これまで様々な記憶をもった場所で何度も展示され、語り尽くされ、眺め続けた多くの作品にまったく違う感覚を覚えました。けっして「東北」独特のものではなく、あなたのストーリーになっていることを確信しています。
    ぜひあの場所でご覧ください!
     

    これまた二日連続だったイベント&パーティーの感想はまた後日。

     

    東北画は可能か?−地方之国構想博物館−」
    会場:東京都美術館 ギャラリーB
    会期:2015年11月26日(木)〜12月6日(日)会期中休館日なし
    9:30〜17:30  但し金曜日(11月27日、12月4日)は20時まで

     

    「東北画は可能か?−地方之国現代美術館−」
    会場:T-Art Gallery 
    東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫本社ビル2Fギャラリースペース
    会期:2015年11月28日(土)〜12月11日(金)月曜休廊
    火〜水 11:00〜18:00 / 木〜日11:00〜19:00

    | natsunosuke | 東北画 | 19:04 | - | - | - | - |
    でんでらでん。
    0


      いつもドラマドラマの共同制作も、なんとか完成を迎えようとしています。
      今回僕は終焉を見届けることはできませんが、大丈夫、このチームなら素晴らしいものを東京都美術館で見られることを信じています。
      タイトルは「辿望楼(てんぼうろう)」、制作チーム名は「でんでら人」となります。
      「地方之国構想博物館」では最終章を締めくくる大事な作品。ぜひ会場で目撃してください!

       

      東北画は可能か?地方之国構想博物館

      会場:東京都美術館 ギャラリーB   東京都台東区上野公園8-36

      会期:2015年11月26日(木)〜12月6日(日)会期中休館日なし

      9:3017:30  但し金曜日(11月27日、12月4日)は20時まで

      オープニングイベント 「でんでらでん」1127日(金)17001900

      「東北画は可能か?地方之国現代美術館

      会場:T-Art Gallery 

      東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫本社ビル2Fギャラリースペース

      会期:2015年11月28日(土)〜12月11日(金)月曜休廊

      火〜水 11:0018:00 / 木〜日11:0019:00

      オープニングイベント 1128日(土)19:0020:30

      | natsunosuke | 東北画 | 22:02 | - | - | - | - |
      遠望。
      0

        久しぶりに絵筆を握って、一日中ヘロヘロになりながらの充実感は学生たちとの共同制作だった。
        外はめずらしくシトシトと降り続く秋雨。

        在学していた、そして教えていた高校の美術室での記憶が二重写しでよみがえる。


        遠くを見通すための「望楼」をみんなで描く作業は、個人の決定の塊ではない共同制作においては、それこそ個と全体を見通す「望楼」的感覚を求められる。


         

        学園前プロジェクトも明日で終わりだな。

        故郷でやる感覚はなんとも甘酸っぱく、帰りの新幹線では、なんで金にもならないことをここまで追い込んでやるんだろうと自問する。

        まぁ、でも、いつもやってしまってる。

        少しでもあの場所が変わればいいなと思ったり、あの人といい酒を酌み交わしたかったんだなと思ったり、シンプルにこの空間に包まれたかったんだと思ったり。

        共同制作においては細部の集合体だけでは、全体を統合する大きなうねりは生まれようもなく、ある意味での指揮者の存在は必要となる。それに乗せられて奏でたことのない音を引き出される人もいれば、そのステージから降りる人もいる。描く集団の中にいるとほんとその人が見える。

        遠くて近い国での出来事が、この大きくて小さい共同制作の中に縮図のように見えた一日だった。


        | natsunosuke | 東北画 | 05:33 | - | - | - | - |
        アーカイブ。
        0
          「東北画は可能か?」のアーカイブブックがついに完成しました!編集のほとんどをメンバーの独力でやりとげた労作です。
          2009年11月に旗揚げ以来の「東北画は可能か?」の活動内容をすべて収録。
          小崎哲哉氏による「ヴァナキュラー絵画は可能か?」、赤坂憲雄氏による「東北画は可能か、という問い」、宮本武典氏による「東北イメージの方舟としての東北画」などの書き下ろし寄稿文掲載。
          11月の東京での展覧会案内と共に送付、展覧会場での配布でお目にかかると思います!
           

          編集:チーム篇舟(石原葉、相馬祐子、大野菜々子、市川まゆ、大内玲奈、鳥潟由子)
          デザイン:山崎なし+チーム篇舟
          監修:三瀬夏之介、鴻崎正武
          発行:東北芸術工科大学














          | natsunosuke | 東北画 | 13:27 | - | - | - | - |
          編集中。
          0








            | natsunosuke | 東北画 | 00:56 | - | - | - | - |
            天地創造。
            0
              今日は集中制作2日目。
              僕も学生時代は土日が一番落ち着いて制作できる時間だったな。
              もっともっと正規授業外のプロジェクトが乱立するといいな。



              「山ってそうじゃない、こうでしょ。」「集落はどうする?」「そこに滝をつくろうよ。」
              メンバーの対話がまるで天地創造の神々のようで楽しい。

              各人が育ってきた地域風土、現在の「東北」〜「熊野」への考え方が画面の中でぶつりあい、自身も創造だにしなかった風景が立ち上がる。









              今日のハイライトは日本画コース、番場三雄先生の乱入!
              大観賞の絵筆がうなる!
              スキー場にかわいいスキーヤーを描いていただきました。
              山形ビエンナーレで確認してください〜



              じっと見つめる一年生がかわいい。
              空間の構造も確定して、一気に完成になだれ込みます!

               
              | natsunosuke | 東北画 | 23:41 | - | - | - | - |
              漆の芸術祭。
              0


                「東北画は可能か?」@漆の芸術祭の搬入作業に行ってきました。
                山形から喜多方までは車で1時間半ほど。盆地から盆地へのショートトリップです。
                喜多方の水をモチーフとした共同制作「東北山水」と餅花、つるべが絡み合い時空を超えた不思議な空間に。

                場の歴史を読み解きながら作品を制作する、作品を通して場を読み解いていく。
                その複雑な空間の中で、場の空気にたゆたいながら作品を置いていく。そこで様々な人たちがイベントを通して出会い語り合う。
                これからの日本の美術の大きな可能性のひとつが確実にここにはあると思います。



                新作「妖怪絵図」は高さ4mを超える大作。
                築200年以上の古民家のホコリをかぶりながらの作業です。鼻水が止まらん!

                しかし今回の共同制作はほんと学生たちだけでやりきった。学園祭の音楽フェスとのコラボも含め、自らコミットしてきた学生が自らやるべきことを探してその質を高めていく。
                今回の制作に寄せた彼らの言葉です。


                「妖怪は、怖いものや見たくないもの、触れたくないものに対して形を与えることで受け入れられるものにするための存在である。私達にとっての怖いものや見たくないものを、滑稽なフォルムをした妖怪たちの姿を借りて受け止めよう。」


                この東北でもう見て見ぬ振りは出来ないことと向き合うための第一歩。
                古今東西、様々な妖怪たちの群像劇を観てほしい。




                土間には数多くの古民具があり、九十九神の気配を感じます。万物に宿る神という感覚。
                作品のイーゼル代わりにもなってます。



                そして木地師、三浦圭一さん、塗師、木村義雄さんから杯が届きました!
                漆のオブジェは会期スタートギリギリまで制作です!
                こちらも職人さんとのコラボ作品「さかずきごと」に寄せた言葉を。


                「さかずきごととは、血の繋がりの無い者どうしが、関係を結ぶために盃を交わすことをいう。この盃たちの上に乗っているものたちは現代を生きる私たちがもう一度関係を結ぶべきではないかと思うものの象徴である。」


                エクスカーションに参加した学生たちが打ち上げで職人さんたちとふれあい、どうしてもコラボレーションしなくては漆の芸術祭に参加する意味がない、という申し出から実現した作品です。漆素人の学生がかぶれながらも一夏頑張りました。
                こちらもお楽しみに!

                展覧会は10月6日から完全な形で観ていただけますが、それまでもプレ展示という形で観ることができます。
                ビッグゲストとのコラボレーション企画も水面下で進行中!
                今年の秋は会津、喜多方までどうぞ!


                「会津•漆の芸術祭2012 地の記憶 未来へ」
                2012年10月6日(土)〜11月23日(金)
                @喜多方蔵の里 旧外島家郷頭屋敷(喜多方市美術館の向かい)
                「妖怪絵図 陰・陽」「さかずきこと」「東北山水」を展示します。


                | natsunosuke | 東北画 | 19:23 | - | - | - | - |
                一息。
                0


                  思い立ってすぐ秋田に行ってきましたよ。片道4時間の道のり。
                  「アート」なんて枠組みにとらわれない表現の欲望のようなものを見れてほんとよかった。
                  安藤忠雄氏による新美術館も楽しみです。


                  大学ででは「震災と美大」という大事な座談会にも参加しました。実はちょうど日本画コースのカリキュラムについて考えていたので示唆的なイメージをたくさんもらった。
                  これまでの仕組みを変えるのはなかなか難しいけど、理想があれば変えれるんじゃないかな。大学という方法。


                  「東北画は可能か?」の展示も終了しました。
                  日経新聞、東京新聞に紹介していただき、普段はギャラリーには来ないような方々にも感想をたくさんいただいた。2月に発売の月刊ギャラリーにもレビューが掲載予定です。
                  今回初トライした販売もまずまず。僕らのガソリンは僕らで稼ぐ。


                  制作が個人に始まり、個人に終わるのは自明のこと。そんなことは解ってる。
                  しかしもう個人の才能や思いだけでは突破できないことだらけだ。
                  こんな時代だからこそ「大風呂敷(big picture)」を広げるバカ者がいたっていいじゃない。
                  自分のこともするし、みんなでのこともする。そんなタフな表現者じゃないと続かない。


                  まだまだ旅は続きます。
                  | natsunosuke | 東北画 | 22:40 | - | - | - | - |
                     1234
                  567891011
                  12131415161718
                  19202122232425
                  2627282930  
                  << November 2017 >>
                  + RECOMMEND
                  + RECOMMEND
                  + RECOMMEND
                  + RECOMMEND
                  + RECOMMEND
                  + RECOMMEND
                  + RECOMMEND
                  + RECOMMEND
                  + RECOMMEND
                  + RECOMMEND
                  + SELECTED ENTRIES
                  + CATEGORIES
                  + ARCHIVES
                  + twitter
                  + MOBILE
                  qrcode
                  + LINKS
                  + PROFILE