奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
南都。
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    山形からのフライトは濃霧のため遅れる。ただ飛び立ったらそこは絶景!
    雪を頂く月山に立山、能登半島のRも美しい、学園前のきれいな区画整理も機上から確認。



    小学校4年までは赤膚山、それから松陽台、共に最寄り駅は学園前だった。
    始めての絵画教室も、レコードレンタルも、ラジカセ購入も、塾通いも、ここだった。
    風景はだいぶ変わったけどね。

    特に覚えてるのは円形の近商ストアーの和菓子屋2階にあった絵画教室のこと。
    油絵具の匂いで充満する、時の止まったようなアトリエで紫陽花を描いたな。



    さて、到着してすぐに設営開始。
    会場中心を貫くスロープは近鉄奈良線を模している。近鉄によりブロック開発された学園前地区の開発単位フォルムが絵画の形となり、奈良教育大学、帝塚山大学の学生たちにより、東北芸術工科大学「東北画は可能か?」のメソッドで取材から制作までは行われた。
    鑑賞者は神の視点で学園前を俯瞰することとなる。今回は段階開発の初期段階までなので、これから持続的に制作を続けていければと思っている。
    その学園前を正面から大仏が見下ろしているという構図。それは暖かく見守られているのか、きつく縛り付けられているのか。

    折衷様式の辰野金吾に敬意を表し、狩野くんの奈良ホテルを取材した油絵と、三瀬による奈良から山形までの距離を描いた日本画が対峙する。ステンドグラスや柱時計、赤絨毯に照明器具などの主張の強い設えとは、できるだけ共存を目指し、作品サイズ、高さなどを調整した。
    一番手強かった赤絨毯は、結果ハレの空間を演出し、他の会場である中村家住宅や浅沼邸などの日常空間との差別化を付けれたと思う。



    大和文華館のマケットを発見。僕の屏風を借景に、地図上の置かれべき場所に置かれた。
    マケットだけの展覧会とかやりたいな。





    いよいよオープニング。
    徐々に人が増えてくる。大和文華館から流れてくる人も多く、蘇州の文人画を見たその眼で鑑賞されることに緊張する。
    地元の方々も多く、この場所への思いが噴出する装置として「学園前絵画」は機能していた。

    今回、資料コーナー以外に、あえて細かいキャプションは添えていない。キャプションを見て安心するのではなく、謎は謎のまま持って帰ってほしい。



    初日の終わりには参加作家主導により打ち上げ座談会を開催。
    短い時間ではあったけど、ディレクターの野村ヨシノリさんを含めて本音で話せたかと思う。




    11月15日まで会期は続きます。

     
    | natsunosuke | 奈良 | 04:44 | - | - | - | - |
    学園前。
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      今日は内覧会。いくつかの取材と、大和文華館に来られたお客さん、学園前に住むボランティアの方々などが途切れることなく訪れました。この地域の特性なのか、大和文華館に来られる方だからか、みんなするどく知的に作品に切り込んでくるし、また学園前をモチーフにした共同制作を前にこの場所への思いが溢れるようでした。

      明日がいよいよオープンです!
      初日の7日にはアーティストダイレクトトークというイベントがあり、各作家の声を会場を巡りながら聞くことができます。すべて徒歩で回れる範囲。僕と狩野くんの文華ホールは13:45からの予定。大和文華館の特別展「蘇州の見る夢」と色づいた素晴らしいお庭もあわせてどうぞ!
      http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/

      学園前駅から会場まではピンクののぼりに導かれて、ものの10分もあれば到着します。
      文華ホールは大和文華館の敷地内入口左手にあります。ステンドグラスや照明などの設えにもぜひ眼をとめてください。

      昨日は各会場で作家たちが奮闘!あの典型的な郊外、学園前に正体不明の「アート」がインストールされていく様を想像するだけで…



      | natsunosuke | 奈良 | 23:05 | - | - | - | - |
      学園前。
      0
        故郷、奈良での展示準備も佳境に入っています!
        僕が展示する文華ホールは辰野金吾設計の奈良ホテルのラウンジを移築した、和洋折衷の素晴らしい空間。
        大和文華館は小さな頃から訪れていた大事な場所。
        気合いを入れて立ち向かいます!


        東北は山形に居を移して早6 年、生まれ育った地、「学園前」と再び邂逅することになるとは夢にも思わなかった。緩やかな丘陵を切り開き、ブロック単位の大規模な宅地造成がされたその場所に歴史性はなく、区画整理された新興住宅地にはアートの付け入るすきまはまったく見あたらなかった。しかし、震災後の東北に暮らしている今、「学園前」を考えることが地域の未来を考えることに繋がるのではないかという直感がある。
        現在、各地で地域型アートプロジェクトが乱立しているが、奈良という古層を掘り起こすことにより見える新たな風景、アートによる飛躍したイメージを付加することにより、老齢化する新興住宅地の未来を考えることは、日本の最先端事例になることだろう。

        学園前アートウィーク2015「イマ・ココ・カラ」
        ■開催期間/平成27年11月7日(土)〜11月15日(日)の9日間 10:00〜17:00
        ※会場により時間は異なります。開催期間中であっても施設によっては休館となる場合があります。

        →詳細はこちらまで。

        一見「過疎」や「荒廃」とは無縁のエリアに見える学園前。しかしその水面下では、着実に空洞化が進んでいます。空洞化は学園前だけの問題ではなく、少子高齢化の進む日本全国のほとんどの郊外で起こっている大きな社会問題です。その「空洞(カラ)」を、あえて今この学園前で現代美術家の眼で捉え、彼等から投げられたメッセージや作品から問題解決の糸口を見いだしたいと考えています。今回現代アート部門に出展する作家の多くが、関西の「郊外型二ュータウン」で生まれ育っています。あるいは現在そう呼ばれる街の中で彼等は暮らしています。空洞化という日本が抱える大きな問題点をコンセプトに、関西の“ニュータウン”から全国にメッセージを発信していきます。

        主 催/学園前街育プロジェクト実行委員会
        【構成団体】(株)淺沼組、学園前ホール[鷏大阪共立]、帝塚山学園、
        (公財)中野美術館、奈良アートプロム、奈良市学園南地区自治連合会、
        (公財)奈良市生涯学習財団 西部公民館、(公財)大和文華館
        後 援/奈良県、奈良市
        協 賛/学校法人帝塚山学園





        | natsunosuke | 奈良 | 11:58 | - | - | - | - |
        奈良ブラ。
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          | natsunosuke | 奈良 | 13:03 | - | - | - | - |
          風土点描。
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            | natsunosuke | 奈良 | 00:00 | - | - | - | - |
            町家の芸術祭。
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               奈良に行ってきました!いろいろとあったんだけど、振り返ることもできぬまま怒濤の日常復帰!

              縁あって来年、再来年と奈良に深く関わることになりそうです。生まれ育った奈良から離れて早4年。良いところも悪いところもひっくるめて大きな表現にしたいと今からうずうずしています。


              そして今回は審査員として関わったHANARART会場も回れて良かった。
              個人的には三輪エリアの三輪の家が凄かった。
              元おかき工場だったという民家の二階を音と振動で揺らしちゃってる作品「家鳴り」に心動かされる。
              ただこれは同時開催中だった「大和・町家サブリース」のプロジェクトのよう。
              とてもいい相乗効果でしたね。


              前回に比べて、ボランティアの方々が地域への愛をもって観客に語りかけてくるのが印象的。
              何もないと思っていた地元をアートが照らし出すことによって場所への誇りが生まれる。

              お昼ご飯は田原本地区で特産の味噌を使ったプレートを美味しくいただく。お箸も吉野杉のコラボ商品です。


              そして最後は楽しみにしていた郡山会場へ。
              むむ!前回ブログにものせたショーウィンドーに新たなオブジェが登場している!
              今回ある地区ではHANARARTをきっかけに、家でこっそり作っていた創作物がどんどんと街に溢れ出てきたとのこと。これも街の変化のひとつ。


              旧川本邸ではクロージングシンポジウムに参加しました。
              「キュレーションとは何か?」「作家にキュレーションは可能か?」という問題項は、この遊郭だった会場での素晴らしい展示と相まって、今後のHANARARTにとって突きつけられたと思う。
              つまり「HANARARTにとってキュレーションとは何か?」「HANARARTにおいて作家にキュレーションは可能か?」ということ。

              シンポジウムの最後に中島麦氏から発せられた「作家はキュレーターになりえない。」という言葉を深められなかったのは残念です。
              ただの繋ぎ手でもファシリテーターでもない、明確な未来への意志を持ったキュレーターが次回も多く集まってくれることを願っています。


              打ち上げでは行政の方々、作家、キュレーター、ボランティアスタッフ、地域の方々みんなが各自の居場所を持って歓びを分かち合う。
              久しぶりに会う面々と終電まで語り合いました。知らぬうちに故郷がどんどん変わっていくようです。

              また来るよ奈良。




              | natsunosuke | 奈良 | 17:44 | - | - | - | - |
              突風。
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                濃密な一週間を駆け抜けました。山形に戻ってから人生の中で一二を争うほどしんどい風邪をひきました。。

                まずは東京で「日本画懇談会」に出席。ゲストとして「東北画は可能か?」に関して話してきました。参加メンバーはみなさん手強い相手。無我夢中の突進に対して冷静な分析を様々もらえとてもいい時間となりました。
                個人的には影響を受けた展覧会「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」の企画者、古田亮さんにお会いできたのが嬉しかった。

                さらにneutron tokyoで石橋さんとミーティング。
                「東北画は可能か?@neutron」新展開に向けて始動です。会期は1月11日〜29日。
                3フロアーすべてを使って「東北画は可能か?」の動きはもちろん、何人かのメンバーをピックアップしてまとまった形で紹介する予定です。



                そしてついに「奈良・町家の芸術祭 HANARART」が開幕しました!
                こちらは予想以上にすごいものになりそうです。
                普通は入れない豪奢な町家が!畝傍駅の年に一度しか開かない貴賓室が!禁断の遊郭が!

                こちらは運営体制や並ぶ作品などについて思うことも多く、また後日ゆっくりと。
                とにかく現場に足を運ばなくては何も始まりません。観光シーズンの奈良へぜひ!

                「奈良・町家の芸術祭 HANARART」
                10月22日(土)〜30日(日)
                招待作家として奈良女子大学セミナーハウス正木邸に展示します。
                ●ワークショップ「絹本に描く花」10月22日13:00-17:00 @正木邸


                その後はHANARARTのオープニングトークやらジパングトークやらで人疲れ。
                さらに関西との温度差ではやるせなくなることも多くダメージは深い。
                ただデュッセルから帰国中の岩名くん、京都の盟友衣川くん、北九州からの田中武くんとの飲み会などでは力をもらう。

                まだまだ休めません。身体の声に耳を澄ましながら頑張りましょう。

                JUGEMテーマ:アート・デザイン

                | natsunosuke | 奈良 | 21:12 | - | - | - | - |
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