奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
おにの神さん
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    福音館書店の月刊絵本から2019年に絵本が出ます。文は岩城範枝さんで千年前の京都で忘れられていた神さまのお話し。
    絵画とは違う絵本のメソッドに戸惑いつつも楽しんで取り組んでます。

    11月が僕で、あ!12月が長沢明さんだ。
    ただいま原画を鋭意制作中。お楽しみに〜

     

     

     

    | natsunosuke | お知らせ | 13:49 | - | - | - | - |
    緑青の風景。
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      久しぶりに、ほんと久しぶりに京都での展覧会です。

      同世代で尊敬する陶芸家、辻村唯さんとの二人展です。

      彼のお猪口の風景を眺めながらいつも晩酌するも、実はまだ本人と会ったことはない。

      初日の夕方にはギャラリーにいれそうです。

       

       

       

      今秋、イムラアートギャラリーでは、日本画家・三瀬夏之介と、陶芸家・辻村唯の二人展を開催するはこびとなりました。

      奈良に生まれた二人の同世代の作家は、絵画とやきものというそれぞれの分野において、自然が作り出す偶然性の芸術を作品の上に描き出しています。

       

      三瀬夏之介は日本画の素材を用いることに徹して日本の風土を描き、その模糊としたダイナミックな構図のなかに、自身の記憶や現代的なモチーフを緻密に描き出します。「作品はいつか土に還ると思って制作しています」−そう語る三瀬は、例えば銅粉を混ぜたメディウムを用いて、作品を土に埋めて腐食させることで、絵画の中で緑青(ろくしょう)を生じさせ、まるで釉薬のような艶と色彩を作り出しています。

       

      いっぽう辻村唯は、やきものの制作において一貫して「自然釉」と呼ばれる天然の釉を用いています。これは窯の中で起こる灰と土の化学反応から生まれ、表面に付着した灰やガラス質の緑青の釉により、人の手では作り出せない景色が描き出されています。窯から取り出されたばかりの溶けるような器体をした作品群は、彫刻作品然として、まるで生き物のような生命力を湛えています。

       

      三瀬夏之介にとって作品とは、自然と人の「間」に位置するものであると言います。辻村唯にとって、やきものの制作とは、器形を作り上げたあとは、土と炎による自然の仕上がりをじっと「待つ」ことでもあります。作品の媒体は異なっていても、二人の姿勢には通底するものがあります。

       

      本展で発表する三瀬の新作は今秋10月の大原美術館 有鄰荘での個展への出品作品であり、江戸時代の山水画家・浦上玉堂にオマージュが捧げられています。

       

      二人の作家による、自然に対する飽くなき挑戦をぜひご覧ください。

       

      期間: 2018.11.10 (Sat.) - 11.30 (Fri.) (Closed on Mondays, Sundays and National Holidays)
      日時: 12:00-18:00
      会場: imura art gallery Kyoto

       

       

       

      | natsunosuke | お知らせ | 13:18 | - | - | - | - |
      エピローグ。
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        さて、展覧会冒頭で皆さんをお出迎えしてくれた雷神社の風神雷神像は、文化財保存修復研究センターによる応急措置の後、大江町歴史民俗資料館に収まることになった。寛文年間より知られる名家、齋藤家の母屋と土蔵を移築した立派な資料館で、江戸から明治まで百数十年にかけて奉納されてきた風神雷神像の手前に掛けられてあった御戸帳はすでにここに収蔵されている。

         

        ものはこの世に生み出された瞬間から劣化を始め、元の姿に戻すことは本質的には叶わない。ただその存在の意味を現代的な意識で解釈し紡ぎ直すことで修復し「展覧会」を通して新たな価値を付与し地域に戻すことはできないだろうか?

         

        この作り手もわからない小さなお像は、いつかその存在の意味を織り直してもらうこと静かに待っている。

         

         

          

        | natsunosuke | 展覧会 | 14:11 | - | - | - | - |
        倣玉堂。
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          平成30年秋の有隣荘特別公開
          三瀬夏之介 倣玉堂


          会期:2018年10月19日(金)〜11月4日(日)※会期中無休    
          時間:10:00〜16:30 *16:00入場締切
          場所:有隣荘(大原美術館本館向かい)
          料金:有隣荘入場券 一般:1,000円、学生:500円
           セット券 一般:1,800円、学生:1,000円
           ※セット券にて、有隣荘と大原美術館(本館、分館、工芸・東洋館)をご覧いただけます。

           

          http://www.ohara.or.jp/201001/jp/D/D2a.html

           

          今年は年内に京都でも展示を行います!

           

           

          | natsunosuke | お知らせ | 14:00 | - | - | - | - |
          「採集と表現と」
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             美術というフィールドだけに目を向けていたなら、清水大典という存在を知ることはなかっただろう。ここ山形では多くの「美術以外」の切実な表現に出会う。

             

             秩父生まれのある批評家に連れられて豪雪の米沢に向かったのは2年前の冬。米沢市上杉博物館で見せていただいた冬虫夏草図の数々に驚かされた。

             採取したその瞬間から変色が始まる冬虫夏草の色彩を描き留めることは、菌類学者である清水にとって科学的な実証の態度だとして、しかしなんとその絵の美しく魅力的なことか!なんと清水は納得のいく線描、細部の再現を突き詰めるためネズミの髭を使って筆の自作まで行っている。自己表現では決して到達できない、強い強い欲望から生まれた表現の世界がここにある。

             

             また、清水が1956年から始めた「きのこ展」は、市民の食中毒を防ぎたいという思いから開始されたものだが、現在も脈々と受け継がれ開催され、今年はビエンナーレの最終日である9月23日に米沢コミュニティーセンターで開催される。

             飢饉に悩まされ続けてきた米沢において、「食べる」という行為と結びついた切実な「展覧会」ということでここに紹介したい。

             

             

             

             

             

            | natsunosuke | 展覧会 | 17:30 | - | - | - | - |
            「ムカサリ絵馬」を「展示」することについて
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              「ムカサリ絵馬」を「展示」することについて

               

               

               「ムカサリ絵馬」は「展示」してよいものなのだろうか。この問いかけは企画当初の我々の中にもあり、そして時折、他者からも投げかけられる。

               本来、「ムカサリ絵馬」の多くは寺社の本堂や観音堂など信仰の場に掲げられている。そこを訪れる者は誰でも「ムカサリ絵馬」を目にすることができるのであるが、それはもちろん「展示」ではない。

               今回は、9つの寺院と山形県立博物館から特別に絵馬をお借りすることが出来た。しかしながら実は、「ムカサリ絵馬」は「供養のためのものであり展示するものではない」と、いくつかの寺院からは絵馬をお借りすることを断られている。

               絵馬の借用を断られること、それは当然のことである。なぜなら「ムカサリ絵馬」は未婚で亡くなった方のために、生前に果たせなかった結婚をさせてあげようと神仏に願うために描かれた絵馬であり、人に見せるために描かれた絵馬ではないからである。そして、そこには子やきょうだいを亡くした方々の痛切な思いが込められているからである。

               ムカサリ絵馬を納めたある方は亡くなった息子さんを思い出しながら涙を流しながら一生懸命自分で絵馬を描いたという。ムカサリ絵馬を納めた後も、気持ちが晴れることはなく、毎晩息子さんが亡くなった時刻に目が覚めてしまうという日々がもう15年以上も続いているという。その方の納めた絵馬がお寺に大切に保管されていることを私が話すと「ありがたいなあ」とおっしゃっていた。また、別のある奉納者はムカサリ絵馬を一度納めた後も、月命日に毎月必ずお寺にやって来て自分が納めた絵馬に手を合わせていくという。

               子やきょうだいを年若くして亡くし、生きていれば叶えてやれること、してあげられること、それが全くできなくなってしまうというのはどれほどの苦しみと悲しみなのだろうか。経験のない者にとっては全く想像のつかない壮絶なつらさであることはいうまでもない。

               「ムカサリ絵馬」は本来、「展示」するものではないのかもしれない。しかしながら「ムカサリ絵馬」は日本の死者や結婚に対する思想について学術的に貴重であり、多くの研究者が目にする機会を与えるのは意義のあることと思っている。また、これまで「ムカサリ絵馬」は好奇の視点から奇異な風習として注目されることも多々あり、誤解されてきた。展覧会で研究者のみならず広く一般の方々に実物を見ていただくことにより理解を深めていただけるのではないかとも期待している。我々はけして安易な気持ちではなく、絵馬を貸して下さった寺院と奉納者への敬意をけして忘れてはいない。そのような我々の趣旨と心情をご理解いただき、本展覧会もしくは図録をご覧いただければと願っている。

               

              「ムカサリ絵馬」展実行委員会副代表

              志賀祐紀

               

              志賀祐紀「「ムカサリ絵馬」を「展示」することについて」、小田島建己、志賀祐紀、毛利夏子編『「ムカサリ絵馬展」―描かれた死者の結婚式―』、「ムカサリ絵馬展」実行委員会、2010年9月25日、36頁。

               

               

              | natsunosuke | 展覧会 | 12:28 | - | - | - | - |
              「なくしたものとムカサリ絵馬と」
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                 とある社会人向けのデッサン講座を担当していた時のこと。その頃、僕は東北大学附属図書館で見たムカサリ絵馬というものに夢中になっていた。ムカサリとは婚礼のことで、事故、病気などで子を失った親が、架空の人物との婚儀の様子を描いた絵馬を奉納するという風習が村山地方に伝わっている。当時の僕は描くことの意味に少し迷っていて、祈りそのものとして描かれた絵馬の存在が気になって仕方なかった。

                 

                 講座を受講されている方が村山地区から来られているということを知り、ムカサリ絵馬の存在を聞いたところ、なんと亡くなった娘への絵馬を描くためにこの講座に参加しているということを聞かされた。彼女は「わたしは絵心がないので、この講座を通して写真のように上手く描けるようになりたい」と僕に言った。

                 

                 「上手い絵」とは何だ?

                 そう、ものを新たに生み出すということはもっともっと切実なものだったのではなかったか?

                 これまでアートシーンと呼ばれる人工的な場所でキャリアを積み上げてきた僕にとって、衝撃と共に打ちのめされる経験だった。

                 

                 「ムカサリ絵馬」を「展示」することには様々な意見があるだろう。しかし今回の展覧会を通して、これからものを作り出す若い人たちにぜひ見てもらいたいという強い思いが勝った。

                僕たちの趣旨をご理解いただき、絵馬を快くお貸しいただいた久昌寺のご住職には感謝申し上げたい。

                | natsunosuke | 展覧会 | 18:03 | - | - | - | - |
                修復は可能か?
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                  なんと気づけば4月からブログを更新してませんでした。

                  ここ最近は勤務する東北芸術工科大学が主宰する山形ビエンナーレにかかりっきりでした。

                  1日の休みもない熱い熱い夏を終えてひと段落。ちょっとづつキュレーションした展覧会を振り返っていこうと思います。

                   

                  あの集落に入り込んだ頃はまだ雪が残ってました。

                   

                   

                  「修復は可能か?」

                   

                   「この像を修復することは可能だろうか?」と胸に問いかけてみる。

                   

                   それは保存修復家の友人に案内され、山形のとある中山間地域を訪れた時のことだった。彼が調査の最中に出会ったという奇妙な風神雷神の画像を見せてくれた時には胸が躍った。奈良で生まれ育った僕にとっては見たことのない素朴でぎこちない造作、しかしそれでいてなぜかこちらに強く迫ってくる像に圧倒された。

                   大学から小一時間ほど車を走らせたそこはすでに廃村となっており、神社は管理されることもなく鳥居は倒れ、屋根は崩れ落ちている。残雪の湿気とカビの匂いが充満する暗いお堂の奥底で風神雷神は僕を待っていた。そしてそれは、思っていたよりもか弱く小さな小さなものだった。

                   

                   この像はこれからどこにあるべきなのだろうか?

                   丁寧に修復して博物館に納める。しかし、そこは本当の意味ではこの像のあるべき場所ではない。しかし、この像を待っている者はもういない。このままでは来年の今頃には豪雪に押し潰され、いつしか土に還るだろう。それはそれで美しい結末か。

                   機能を失ってしまった神々の行く末を案じる内に、最初の問いはいつしか「地域の修復は可能だろうか?」という問いへと変わっていた。

                   

                   今、山形を考えることは、決してここだけの問題ではない。それはもう壊れ失くしてしまったことに気付くということであり、それをどのように回復するのかという辺境と呼ばれる場所すべての問題でもある。

                   本展覧会では、過去の遺物と現在の問題をつなげる交差点として空間を作り上げた。時空を超えた出会いのものがたりを読み解いて

                  JUGEMテーマ:アート・デザイン

                  ほしい。

                   

                   

                   

                   

                  | natsunosuke | 展覧会 | 17:40 | - | - | - | - |
                  新年度。
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                    | natsunosuke | 東北 | 17:46 | - | - | - | - |
                    キューバ紀行4
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                      最後の打ち上げが海沿いの知る人ぞ知るシーフードレストランで、カジキマグロも白ワインもロケーションも最高でした!

                       

                       

                      岩崎くんや毛利さんとは青森で飲んで以来、高嶺さんとは秋田以来でミヤギさんとはずっと話してみたかったし、持田さんは僕のゼミ生と同期とのこと。

                       

                      また世界のどこかで会いましょう!

                       

                       

                       

                      あ、ハバナにもジャンゴいたよ!

                       

                      | natsunosuke | 旅行 | 20:34 | - | - | - | - |
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