奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
私が東北。
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    卒展終了しました!
    今回はゲストに北澤憲昭さんをお招きしての公開講評会に、初めての試みのトークショーを開催。学生主催イベントとしてみんなよく頑張りました。

     

    北澤さんの知識と経験に裏付けされた厳しくも愛のある講評には我々教員も多くの刺激を受けたのでした。
    我々はもっともっと批評力をあげなくてはいけなくて、それを継続的に彼らのアイディア、プロセス、作品にぶつけ続けることによってゴールの位置が大きく変わる。
    作家こそが一番自作についてよく解ってなくて、批評はその外部性として機能することは僕自身が経験としていつも感じてきたことだった。

    学生の作品はけっして未熟なものではなく、また意図したことやメッセージだけに閉じられたものでもなく、彼らがやってしまったこと、思いがけず表出してしまった時代性をこちらが丁寧にすくい出し言語化してやる。
    作家の思いを暴力的に無視しながら繰り出される可能性の言葉の数々に、自分が4年間丁寧に見てきたはずのゼミ生の作品さえ一瞬で別の見え方に変化したことに驚かされました。

     

    次は東京展です。新たな批評に出会う旅がまだ続きます。

     

     

    【東北芸術工科大学 卒業・修了展[東京展] 】
    会期:2019年2月21日(木)〜2月26日(火)
    時間:9:30〜17:30(入場17:00まで)
    会場:東京都美術館(入場無料)
    関連イベント【公開作品講評会】
    日時:2月24日(日)14:00〜16:00
    会場:東京都美術館 ロビー階 第4展示場
    ゲスト:成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員/評論家)

     

     

    | natsunosuke | 芸工大 | 19:48 | - | - | - | - |
    黄金の国。
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      読売新聞にドマーニ出品作の逆さ日本が掲載されたようです。
      簡潔に作品の構造を書いていただいて、久しぶりに爽快な気分です。
      会場でぜひ実作を見上げてほしいです。

       

       

      未来を担う美術家たち

      21st DOMANI・明日展

      文化庁新進芸術家海外研修制度の成果

       

      会期 2019年1月23日(水)〜2019年3月3日(日)

      開館時間 10:00〜18:00、毎週金曜日・土曜日は20:00まで

      休館日 毎週火曜日

      会場 国立新美術館 企画展示室 2E

       

      2019年3月2日(土)14:00-15:30 (受付開始:13:30)

      トークセッション

      「アートの実践を通じて、2021年以後を考える」

      《出演》

      竹川宣彰(「六本木クロッシング展」出品アーティスト)

      三瀬夏之介(本展出品アーティスト)

      徳山拓一(森美術館アソシエイト・キュレーター)

      会場:森美術館オーディトリアム

      | natsunosuke | お知らせ | 10:03 | - | - | - | - |
      山形で。
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        いよいよ卒展も明日が内覧会の明後日6日からスタート!


        僕の所属する日本画コースでは10日に北澤憲昭さんをお呼びしてのトークイベントもあり。
        保存修復学科では、山形ビエンナーレ「現代山形考」で取り上げた高橋源吉の《最上川(本合海)》が無事修復を終えお披露目! 
        歴史遺産学科ではムカサリ絵馬の研究も。

        妙に生暖かい山形でお待ちしています!

         

        東北芸術工科大学 卒業/修了研究・制作展 
        会期:2019年2月6日(水)→11日(月)10:00-17:00 
        会場:東北芸術工科大学キャンパス[入場無料]

        https://www.tuad.ac.jp/sotsuten/

        | natsunosuke | お知らせ | 20:35 | - | - | - | - |
        ドマーニ。
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          未来を担う美術家たち

          21st DOMANI・明日展

          文化庁新進芸術家海外研修制度の成果

           

          会期 2019年1月23日(水)〜2019年3月3日(日)

          開館時間 10:00〜18:00、毎週金曜日・土曜日は20:00まで

          休館日 毎週火曜日

          会場 国立新美術館 企画展示室 2E

           

          【イベント情報1】

          2019年1月27日(日)14:00〜15:30

          スペシャル・トーク

          「周縁から周縁へ—日本・キューバ研修+展覧会報告」

          三瀬夏之介(本展ゲスト作家、東北芸術工科大学教授)

          岡田有美子(インディペンデント・キュレーター、本研修制度・2011年度キューバ)

          会場:国立新美術館企画展示室2E内イベントスペース

           

          【イベント情報2】

          2019年3月2日(土)14:00-15:30 (受付開始:13:30)

          トークセッション2

          「アートの実践を通じて、2021年以後を考える」

          《出演》

          竹川宣彰(「六本木クロッシング展」出品アーティスト)

          三瀬夏之介(本展出品アーティスト)

          徳山拓一(森美術館アソシエイト・キュレーター)

          会場:森美術館オーディトリアム

          | natsunosuke | お知らせ | 12:45 | - | - | - | - |
          平成の終わりに。
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            毎年言ってますが、今年はこれまでで一番忙しくも充実していた一年でした!

             

            まずは芸術学部長としての職責において、これまでにない視野で大学全体を眺めながら行動していく毎日でした。

            単に美術大学の運営にとどまらず、この社会における芸術教育のあり方までを思いながら将来構想を検討する日々は僕の作品にも必ず影響を与えていくと思います。

             

            展覧会では、3月にキューバでの「近くへの遠回り−日本・キューバ現代美術展」、9月の山形ビエンナーレのキュレーション、10月の有隣荘での個展がハイライト。

             

            海外での展示はいつも僕の凝り固まった価値観をほぐしてくれる。来年の1月27日に新美術館にてキューバでお世話になったキュレーターの岡田有美子さんと「周縁から周縁へ−日本・キューバ研修+展覧会報告」と題してトークも行います。

            https://domani-ten.com/event/

             

             

            山形ビエンナーレの経験はとんでもないものでした。作家の自主企画レベルのものは何度もこなしてきたものの、ここまで大規模でかつ責任の重い(かつ低予算)キュレーション経験は初めてでした。

            現在、アーカイブブックの制作、「現代山形考」の続編準備、そして次回のビエンナーレについてのディスカッションも始まりました。レビューも多く出たし、椹木さんには読売新聞紙上にて本年のベスト展覧会にも選んでいただきました。

            地方だからこそ可能な展覧会のあり方についての大きな実践の一歩となりました。

             

            椹木野衣 美術と時評 :山のような「修復」への問いかけ−「山形ビエンナーレ2018」

            前編 https://www.art-it.asia/top/contributertop/191845 …

            後編 https://www.art-it.asia/top/contributertop/194288 …

             

            小金沢智 芸術の諸ジャンルが交わる“山のような”芸術祭。小金沢智評 「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018」

            https://bijutsutecho.com/magazine/review/18828

             

             

            山形ビエンナーレと時期が重なることが分かっていた有隣荘での個展は、大原美術館の柳沢秀行さんのバックアップがないと実現できないものでした。ほんと長いスパンで活動を注視、支援してくれる存在のありがたさを感じます。浦上玉堂に対してもようやくレスポンスが返せた。年明けにテキストも発表予定です。

             

            「三瀬夏之介」という個人クレジットで発表することと、ビエンナーレのようなデザイナー、修復士、大工らとのチーム協働における発表の距離を体感で得ることができた一年でした。

            来年にはこのコレクティブチームによる発表ができると思います。名付けて「現代風神雷神考」です。

             

             

            そしてあれは暑い暑い季節。オープンキャンパスを終え疲労困憊の中、嫁さんと焼肉を食いに行くぞ!と行きつけのお店に向かう線路際でのことでした。通り過ぎる列車の爆音の奥からミャーミャーと全力で泣き叫ぶ声が。大きな溝と新幹線も通る線路の間の暗がりにこの子はいました。

            やせっぽちで匂いはきつく、なんでこんなところにいたのかと思う間もなく保護。

            リンクスティップがピンピンの山猫気質のキジトラちゃんは、線路のそばにいたのでテツと名付けました。

            これからもよろしくね。

             

             

             

            さて、来年は「21st DOMANI・明日展」からスタート!

            おそらくこれまでで最大サイズの作品となります。サブタイトルの「平成の終わりに」の通り、あの大空間にこの日本の自画像を現出させます。

             

            「未来を担う美術家たち 21st DOMANI・明日展 文化庁新進芸術家海外研修制度の成果」

            2019年1月23日(水)〜2019年3月3日(日)

            @国立新美術館 企画展示室 2E

             

            4月には満を持して佐藤美術館で「TOHOKU CALLING」を開催予定、7月にはシンガポールでの展示、11月にはようやく福音館書店からの絵本「おにの神さん」が発刊予定です!

             

            今年は雪の少ない山形からのんびりとお送りしました。

            良いお年をお迎えください〜

             

            三瀬夏之介

            | natsunosuke | お知らせ | 16:05 | - | - | - | - |
            おにの神さん
            0

              福音館書店の月刊絵本から2019年に絵本が出ます。文は岩城範枝さんで千年前の京都で忘れられていた神さまのお話し。
              絵画とは違う絵本のメソッドに戸惑いつつも楽しんで取り組んでます。

              11月が僕で、あ!12月が長沢明さんだ。
              ただいま原画を鋭意制作中。お楽しみに〜

               

               

               

              | natsunosuke | お知らせ | 13:49 | - | - | - | - |
              緑青の風景。
              0

                 

                久しぶりに、ほんと久しぶりに京都での展覧会です。

                同世代で尊敬する陶芸家、辻村唯さんとの二人展です。

                彼のお猪口の風景を眺めながらいつも晩酌するも、実はまだ本人と会ったことはない。

                初日の夕方にはギャラリーにいれそうです。

                 

                 

                 

                今秋、イムラアートギャラリーでは、日本画家・三瀬夏之介と、陶芸家・辻村唯の二人展を開催するはこびとなりました。

                奈良に生まれた二人の同世代の作家は、絵画とやきものというそれぞれの分野において、自然が作り出す偶然性の芸術を作品の上に描き出しています。

                 

                三瀬夏之介は日本画の素材を用いることに徹して日本の風土を描き、その模糊としたダイナミックな構図のなかに、自身の記憶や現代的なモチーフを緻密に描き出します。「作品はいつか土に還ると思って制作しています」−そう語る三瀬は、例えば銅粉を混ぜたメディウムを用いて、作品を土に埋めて腐食させることで、絵画の中で緑青(ろくしょう)を生じさせ、まるで釉薬のような艶と色彩を作り出しています。

                 

                いっぽう辻村唯は、やきものの制作において一貫して「自然釉」と呼ばれる天然の釉を用いています。これは窯の中で起こる灰と土の化学反応から生まれ、表面に付着した灰やガラス質の緑青の釉により、人の手では作り出せない景色が描き出されています。窯から取り出されたばかりの溶けるような器体をした作品群は、彫刻作品然として、まるで生き物のような生命力を湛えています。

                 

                三瀬夏之介にとって作品とは、自然と人の「間」に位置するものであると言います。辻村唯にとって、やきものの制作とは、器形を作り上げたあとは、土と炎による自然の仕上がりをじっと「待つ」ことでもあります。作品の媒体は異なっていても、二人の姿勢には通底するものがあります。

                 

                本展で発表する三瀬の新作は今秋10月の大原美術館 有鄰荘での個展への出品作品であり、江戸時代の山水画家・浦上玉堂にオマージュが捧げられています。

                 

                二人の作家による、自然に対する飽くなき挑戦をぜひご覧ください。

                 

                期間: 2018.11.10 (Sat.) - 11.30 (Fri.) (Closed on Mondays, Sundays and National Holidays)
                日時: 12:00-18:00
                会場: imura art gallery Kyoto

                 

                 

                 

                | natsunosuke | お知らせ | 13:18 | - | - | - | - |
                エピローグ。
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                  さて、展覧会冒頭で皆さんをお出迎えしてくれた雷神社の風神雷神像は、文化財保存修復研究センターによる応急措置の後、大江町歴史民俗資料館に収まることになった。寛文年間より知られる名家、齋藤家の母屋と土蔵を移築した立派な資料館で、江戸から明治まで百数十年にかけて奉納されてきた風神雷神像の手前に掛けられてあった御戸帳はすでにここに収蔵されている。

                   

                  ものはこの世に生み出された瞬間から劣化を始め、元の姿に戻すことは本質的には叶わない。ただその存在の意味を現代的な意識で解釈し紡ぎ直すことで修復し「展覧会」を通して新たな価値を付与し地域に戻すことはできないだろうか?

                   

                  この作り手もわからない小さなお像は、いつかその存在の意味を織り直してもらうこと静かに待っている。

                   

                   

                    

                  | natsunosuke | 展覧会 | 14:11 | - | - | - | - |
                  倣玉堂。
                  0

                    平成30年秋の有隣荘特別公開
                    三瀬夏之介 倣玉堂


                    会期:2018年10月19日(金)〜11月4日(日)※会期中無休    
                    時間:10:00〜16:30 *16:00入場締切
                    場所:有隣荘(大原美術館本館向かい)
                    料金:有隣荘入場券 一般:1,000円、学生:500円
                     セット券 一般:1,800円、学生:1,000円
                     ※セット券にて、有隣荘と大原美術館(本館、分館、工芸・東洋館)をご覧いただけます。

                     

                    http://www.ohara.or.jp/201001/jp/D/D2a.html

                     

                    今年は年内に京都でも展示を行います!

                     

                     

                    | natsunosuke | お知らせ | 14:00 | - | - | - | - |
                    「採集と表現と」
                    0

                       美術というフィールドだけに目を向けていたなら、清水大典という存在を知ることはなかっただろう。ここ山形では多くの「美術以外」の切実な表現に出会う。

                       

                       秩父生まれのある批評家に連れられて豪雪の米沢に向かったのは2年前の冬。米沢市上杉博物館で見せていただいた冬虫夏草図の数々に驚かされた。

                       採取したその瞬間から変色が始まる冬虫夏草の色彩を描き留めることは、菌類学者である清水にとって科学的な実証の態度だとして、しかしなんとその絵の美しく魅力的なことか!なんと清水は納得のいく線描、細部の再現を突き詰めるためネズミの髭を使って筆の自作まで行っている。自己表現では決して到達できない、強い強い欲望から生まれた表現の世界がここにある。

                       

                       また、清水が1956年から始めた「きのこ展」は、市民の食中毒を防ぎたいという思いから開始されたものだが、現在も脈々と受け継がれ開催され、今年はビエンナーレの最終日である9月23日に米沢コミュニティーセンターで開催される。

                       飢饉に悩まされ続けてきた米沢において、「食べる」という行為と結びついた切実な「展覧会」ということでここに紹介したい。

                       

                       

                       

                       

                       

                      | natsunosuke | 展覧会 | 17:30 | - | - | - | - |
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